
どうも、りゅうけんです。
今回はグローバルに革命を起こす可能性のあるリップル(XRP)のベーシックな部分と将来性について語っていきます。
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リップルは送金に革命を起こす?
現在の仮想通貨市場で3位を維持しているリップルの「XRP」は、実はビットコインより古い開発の歴史を持っていて、世界の送金に革命を起こし現在の基軸通貨である米ドルのようなポジションを狙おうとしています。
既存の送金システムでは、海外間で送金をする際に銀行のポケットに高い手数料を収めなければなりませんでした。
世界貿易や国際送金というグローバルな市場は言うまでもなく超壮大で、それは数千兆円にも及ぶ大規模な市場です。
XRPがグローバルな価値の交換にイノベーション起こすことで、既存の送金システムをぶち破りリップルは爆上げするのでしょうか?
では、以下より革新性あるリップルのXRPについてを解説していきます。
リップルによる「価値のインターネット化」
リップルはビットコインやイーサリアムとは違い、ありとあらゆる各国の通貨を繋ぐ「ブリッジ通貨」としての役割を果たします。
既存の国際送金システムでは、送金に時間がかかってしまい馬鹿高い手数料も取られます。
旧式の非効率なこの送金インフラはインターネットが登場する前に作られたもので、国によって異なってたりします。
そして通貨間の中継地点にコルレス銀行ってのがありますが、そこの経由によって送金される実際のお金にコストが上乗せされてる訳です。
現在、「情報」はグローバルに自由に移動できますが、送金コストや送金時間がかかってしまっている「お金」という価値までは自由に移動できるとは言えません。
そこでリップルは送金コストの価格破壊を起こして且つ瞬時に送金できるようにしようとしているのです。
これが「価値のインターネット化」IoV(Internet of Value)と呼ばれてます。
今、国内の金融機関がこぞってリップルの採用を検討している、まさに「FinTech」の柱的存在なのです。
リップルのXRPはブリッジ通貨
さて、上記のように既存の送金システムをぶち破る方法ですが、ここで登場するのがリップル・ネットワークで使われる「XRP」というデジタル・アセットです。
XRPはブロックチェーン技術を使って、通貨と通貨の橋渡しをするブリッジ通貨です。
このXRPを使うことで、どのような通貨ペアでも取引が可能になりコストを削減することができます。
XRPによる取引は銀行口座不要で手数料もかからないんですね。
上の図のように、XRPが通貨間のハブとなることで、コストのかかる中間銀行との取引を省けるのです。
そして、電話が1台だけじゃ使えないように、このリップルもネットワークをいかに維持するかが肝となります。
その流動性が拡大するに連れてリップルのネットワーク価値が働くので、リップル社やそれに携わる企業は、銀行に使ってもらう為に動き続けなければなりません。
しかし、反対にそのネットワークに誰か接続し続けている限り動き続けます。
この世からインターネットをもう取り除けないように、XRPはパブリックブロックチェーンなのでなくなることはありません。
(※XRPというデジタルアセットそのものはパブリックチェーンです。)
銀行がリップルを採用するメリット
では、実際に銀行はXRPを使ってどのくらいメリットがあるのか見ておきます。
まず、分かりやすいメリットとしては以下3つです。
- 国際送金の為のコストが削減できる
- 送金を瞬時に行うことができる。
- 24時間いつでも送金が可能になる。
そしてその中でも特に「送金コスト」の部分が重要なのですが、これも簡潔に言うと以下のようなコストがあります。
- 為替スプレッドコスト
- 為替ヘッジコスト
- 管理コスト
- 決済コスト
ですが下の図のように、リップルのシステムとXRPを採用した場合、国際送金のコストが大幅に削減されます。
引用:https://ripple.com/files/xrp_cost_model_paper_jp.pdf
送金の速さに関しては、XRPはビットコインの900倍とも言われてます。
そして、国際送金市場で名高る金融機関がこのようなリップルのネットワークにこぞって参加するようになれば、リップルはそのプラットフォーマーとなり情報を集約できるのです。
リップルとビットコインの違い
では、「リップルが革新的であることはわかったけど、ビットコインやイーサリアムなどと根本的にどう違うの?」って疑問に関してを解決する為に、ここでビットコインやイーサリアムなどとの違いについて説明しておきましょう。
ビットコインは銀行を抜きにして価値のやりとりを可能にするP2Pシステムで、イーサリアムは分散化の概念をスマートコントラクトで応用して作るプラットフォームですが、それらはいずれも政府の規制で潰せない中央集権不在の仮想通貨です。
しかしリップルの場合はリップル社という中央集権的な管理者がいて、そこで流通するのがXRPなんですよね。
そして、ここが間違えやすいんですが厳密に言うとリップル社がXRPを発行している訳ではないんですよね。
リップル社は指揮権の譲渡を受けてその開発や管理をしている企業です。
そんなリップル社はグローバルな決済ソリューションを提供する民間企業であり、日本でもリップル社とのジョイントベンチャーである「SBI Ripple Asia」は国内でコンソーシアムを開いて銀行に営業しているわけです。
実際にリップル社のコーポレートサイトやレポート用の資料には、革新的な技術に関するビジョンがたくさん綴られています。
ですが、ビットコインには「ビットコイン社」と言うものはありませんし、イーサリアムもそれは同じです。
つまり、リップルの場合はそれらをリップル社が一元管理しているので、他のビットコインやイーサリアムのような通貨とは相反しているのです。
ところがそんなリップルも「中央集権的な仮想通貨だ!」という声を受け、分散型の構造を設計していることが最近明らかとなりました。
最終的には分散型プラットフォームのような、ビットコインやイーサリアムに近い思想へとシフトするかもしれませんが、現段階では中央管理者のリップル社がいる時点で少し違ってます。
XRPの発行総額について
XRPの発行総額は1000億枚と決められており、それらは既に発行されてます。
既に上限の発行されてるので、ビットコインのようなコンセンス・アルゴリズムの方法を用いていません。
なので莫大な電力を使ってマイニングする必要はなく、独自のコンセンサス方法で瞬時にトランザクションすることができます。
そして、現在市場にはその3分の1が出回っていて残りの3分の2はリップル社が保有してるんですね。
でもリップル社がそれだけのXRPを保有していると、それが売却されて市場に大量に出回ることで価値が減少すると言う懸念点がありました。
そこで市場参加者に信頼してもらう為に「ロックアップ」という方法で保有分のXRPに鍵をかけました。
これによって、大量にXRPが市場に解き放たれる心配はひとまずなくなったのです。
なお、詳細に関してはここでは省略します。
リップルはGoogleを超えグローバルスタンダードとなるか
さて、Googleも出資しているリップルですが、このXRPを使った送金革命によって価値のインターネット化がもたらされ、XRPがグローバルスタンダードとなれば今の価格は更に上昇することとなるでしょう。
既存のGoogleは情報をインターネット化してグローバルスタンダードとなりましたが、情報を集約したGoogleに続き、リップルがグローバルな「お金」を集約することになれば、それはGoogleをも超える可能性はあるでしょう。
そして、世界の貿易市場は壮大な規模を誇ってます。
このリップルのXRPを使った「価値のインターネット化」がスタンダードとなった時、今のXRPの時価総額3兆円なんてかなり小さい数字なのかもしれません。
グローバルな貿易市場では数千兆円とお金が流通してますから、XRPが本当に流通するようになれば、その価格もさることながら莫大な送金手数料も削減できるわけです。
つまり銀行のポケットに入れる手数料が減れば、僕達へ配分される資源も増えるということです。
ただ、リップルネットワークだけが評価されて結局XRPは使われずに終わってしまう可能性もありますからね。
XRPはあくまでブリッジ通貨でソリューションサービスそのものではありません。
そして、投資はあくまで自己責任です。
さいごに
以上、リップルについての将来性を考えていきましたが、現在の仮想通貨界ではあらゆる分野で「〜2.0」といったオルタナティブ的存在のものが現れています。
決済とか、送金とか、アプリケーションとか、資金調達とかね。
ビットコイン、イーサリアム、リップルがそれぞれ違うように、各通貨で違った役割をしてて戦う土俵も違うんですよね。
その中でそれぞれの通貨をどう見るかだと思います。
【XRPの現在の価格はこちら!】※bitbankで購入可能