どうも、りゅうけんです。

今回は過去にビットコインの分裂騒動で話題になった「Segwit2x」について解説します。

去年はビットコイン開発者やマイナー間で分裂に関する内戦が繰り広げられてきましたが、それはビットコインのブロックサイズ問題やコミュニティ間での複雑なしがらみがあったからなんですよね。

そこで「Segwit2xって何ぞや?」という人の為にこの概要をわかりやすく説明していきます。

Segwit2xとは

Segwit2xとは、ビットコインの取引サイズを圧縮する「Segwit」という機能に加えてさらにブロックのサイズを1MBから2MBへと拡大する機能です。

このSegwit2xの取り組みはブロックサイズを増やしてビットコインのスケーラビリティ問題を解決する方法としてあげられました。

しかし、最終的にSegwit2xの計画にしっかりとした合意が取れなかったんです。

恐らく簡単にSegwit2xの概要だけ説明するのはイメージが湧きにくいので、以下その背景についても見ていきます。

ビットコインのスケーラビリティ問題

ビットコインの取引データが入ったブロックサイズは1MBの制限があり、そのブロックの生成時間は10分に1度というルールがあります。

ブロックの生成に10分掛けることのメリットは、世界中のマイニングマシンが束になって採掘をしても10分かかってしまうくらいの難易度に調整する事で、不正行為が事実上不可能なブロックチェーンを作れる点です。

しかし、ブロックの生成が10分に1度の場合、1回の帳簿で記録される取引は4000程度のため、1秒間に7件の取引しか処理する事ができず、トランザクションの速度を遅めてしまうデメリットがあります。

それだと僕達がいつも使ってるクレジットカード決済のようにはいかないんですよね。

トランザクションが詰まる事によって僕達がビットコインを利用する際の手数料も上がってしまう訳です。

これがビットコインで問題視されてる「スケーラビリティ問題」なのです。

ビッグブロック派とスモールブロック派

そこで「この本家ビットコインをどうにかしよう」といったスケーラビリティ問題に対する解決策が出ました。

それが以下の二つです。

・ブロックサイズを大きくする方法を使う

・取引のデータを圧縮する方法を使う

この二通りの方法からブロックサイズを引き上げる「ビッグブロック派」とブロックサイズはそのままで取引データを圧縮する「スモールブロック派」とが対立するようになったのです。

そして後者が「Segwit」という解決策です。

スケーラビリティ問題を解決するSegwitとは

ビットコインのコア開発者が見つけた解決策Segwit(Segregated Witness )は署名データと取引データを切り離すもので、それによって取引量が大幅に大きくなります。

このように、署名を分離させて別の場所に保管することでスケーラビリティ問題の解決以外にも改ざんを不可能にする効果があるんですね。

このことをマリアビリティ問題の解決と言います。

また、これによってライトニングネットワークも実装しやすくなります。

ライトニングネットワークではオフチェーン上で第三者を経由する際に署名を書き換えられてしまうという懸念点がありました。

しかし、署名をトランザクションから分離させられるSegwitの実装によって、署名が書き換えられるリスクを防ぐ事ができるのです。

Segwitの導入に関する対立

ですが、これらは単純な話しではなくSegwitの実装を反対する声もありました。

ブロックサイズの上限も拡大する方が良いと考える人達もいた訳で、それが「ビッグブロック派」のマイナー達です。

しかしコア開発者達もブロックサイズを拡大させるのに反対しており、Segwitによるソフトフォークではなく単純にブロックサイズを大きくするハードフォークを行う事は、互いに互換性の無いようなコインを作る事になり潜在的な危険が潜んでいるからです。

ビットコインに中央管理者はいませんから、このようにマイナーとコア開発者の間で意見は対立してしまうのです。

Segwit2xにとりあえずの合意

しかし、2017年の5月にビットコインの主力マイナー達が署名し、Segwitの機能を使ってトランザクションの容量を小さくしてブロックサイズを1MBから2MBへ拡大するSegwit2xという新しい解決策にとりあえずの合意をしたのです。

ですが結局Segwitを本家のビットコインに導入してSegwit2xはその後にやろうという事になりました。

このSegwit2xはデータを圧縮してトランザクションの容量を小さくする点ではSegwitと同じですが、ブロックサイズを大きくする事で1ブロックあたりの処理量も増やしてしまおうという点で少し異なってます。

なぜコア開発者とマイナーは対立したのか

では、分散型のビットコインのはずが、なぜこのように僕達のどうでもいい所でお互いに対立するようになったのでしょうか?

ビットコインのスケーラビリティー問題を解決する為にSegwitが単純にすんなり実装されなかった理由はビットコインを採掘する主力のマイナー達にあります。

ビットコインをマイニングする大手マイニング企業にとってはSegwitだと専用のマイニングチップが使えなくなるので儲からなくなってしまうのです。

あくまでマイナーはビジネスマンであり自分達の経済合理性を考えてます。

儲からないものでは経済合理性が働かないのでコンセンサスが得られるはずもありません。

なので、結局ビックブロック派であった中国の大手マイニング業者Bitmain社を中心に、ブロックサイズ8MBのビットコインキャッシュを誕生させました。

オープンソースのビットコインでは、こうした社会実験としてより良い物を創っていきたい人達とビジネスの為にビットコインを利用したい人達との派閥があるわけです。

結局延期となったSegwit2x

以上のように「じゃあSegwitの機能もブロックサイズの拡大も両方やろう」といってSegwit2xを進めた訳ですが、それぞれコミュニティが対立してしまっては本家ビットコインにもネガティブな影響が出てしまうという事が懸念されたので結局Segwit2xは延期されました。

コア開発者には本当にビットコインが好きで好きでたまらない人もいるでしょうが、そんな彼らのアカデミックな研究を自分達より頭は悪いが金を持ってる欲望まみれのマイナーにブロックサイズがどうだのマイニングチップがどうだのと言われて邪魔されてしまうのです。

このように分散化されたはずのビットコインでさえも最後はドロドロとした人間同士のしがらみによって振り回されてしまう訳です。

新たに誕生したビットコイン2X(B2X)

しかし、なんだかんだで2017年12月28日にSegwit2xが実装された「ビットコイン2x(B2X)」が誕生しました。

ですが以下の表の通り、分裂はしたもののブロックの生成時間はBCHの方が速く、ブロックサイズもBCHの方が大きくなっているのでB2Xの優位性も薄くなってしまってます。

B2X BTC BCH
ブロックサイズ 4MB 1MB 8MB
ブロックの生成時間 2.5分 10分 10秒〜
Segwitの導入

 

それに過去Segwit2xの延期の発表後、B2Xの先物価格は暴落し、現在はかなり落ちぶれててそれ以降価格も回復してませんしね。

引用:Coinmarketcap

ですが、B2Xの今後のロードマップを見るとオフチェーン上で行われるライトニングネットワークの処理能力を高め、いずれスマートコントラクトも実装される予定です。

ここからどうなるのかはわかりませんが。

まとめ

以上、ビットコイン本来の理念を守る為にSegwitを導入した本家ビットコイン、ブロックサイズを拡大したいビッグブロック派によって作られたビットコインキャッシュ、そしてSegwitもブロックサイズの拡大も実装されたSegwit2xを駆使して作られたビットコイン2xというように、ビットコイン界隈ではお家騒動が続き通貨が乱立しました。

しかし今後それぞれがどうなっていくのかはわかりませんし、ビットコインキャッシュなんかは一時ビットコインのハッシュパワーを上回ったりもしてました。

これからどのビットコインに投資すれば儲かるかは、本当にわからない状態ですね。

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